2005年06月08日

他社のやり方を真似てもダメ

多くの人が口にしがちな言葉にこういうのがあります。
うちは他社に比べて遅れている
うちも○○(←他社がやっていること)をやるべきだ
はい、私もよく口にします。
転職するたびに、「何でこの会社はこういうことができない(できていない)んだろう」と愚痴ります。
自分自身も含め、こういう言葉を口にする人というのは、きっと、同じやり方がどこの会社、職場でも通用するはずだと思い込んでいるのかもしれません。
それが合理的、効率的なやり方、考え方であればあるほど、ますますそう思うのではないでしょうか。

ところが、実はこの考え方に無理があるのです。
むしろ、現実は逆で、多くの場合、他の会社のやり方や考え方を自社にそのまま取り入れるのは難しいのです。
他社事例をベンチーマーキングしながら自社で活かしていくには、自社にあったやり方、考え方にカスタマイズすることが大事です。
昔から“企業は人なり”といわれますが、そうであるならなおさら、それぞれ違う意思、考え方や感情を持った人が集まる企業は、それぞれの企業ごとに違う価値観、風土によって成り立っているといえるのではないでしょうか。


そう考えると、「他社のやり方をそのまま真似てもダメ」だということは明確になると思います。
この点をしっかり認識していないと、先進事例病にかかってしまいかねません。
先進事例病って何かって?
あなたの周囲にもいませんか、メディアや書籍などで紹介されている他社の先進事例を見つけては、「これだ!我が社に今必要なのはこれだ!」などと吹聴する人が。

何を隠そう、私もその一人です。
個人的な趣味の域に達しているかもしれませんが、ビジネス書を乱読しつつ他社事例を研究するのが好きなのです。
何せ、休みの日でもビジネス書ばかり読んでいる人間ですから。
そうやって知った他社事例の情報が増えれば増えるほど、いろんな面で自社と自分の置かれている状況について他社との比較をしてしまいます。
社外コンサルタントのような仕事なら向いているかもしれませんが。

改善の手法はそれこそ世の中にあふれていますが、自社へ導入するにあたってはそれらの一つひとつを自社向きに変えていく必要があります。
自社向きにしないと、途中で頓挫してしまいかねません。
成功している会社は、最初は教科書通りにやりつつも、次第に自社に合ったやり方に変えていっているはずです。
逆に、失敗している会社は、教科書通りにやろうとしすぎたのではないでしょうか。

他社事例、先進事例を研究し自社へ導入したいと考えたなら、それらがどういう環境で成功したのか、自社と比べてどういう点が同じでどこが違うのか、どういうやり方が自社に向いているか、等々検討しなければならない事柄はたくさんあります。
大変かもしれませんが、他社のやり方をそのまま真似てもダメなんですから、成功するためにはそれぐらいの労を惜しんではならないでしょう。
こういう点に気づかない人が多いのも、改善を難しくしている要因の一つのような気がしてなりません。









kaizennooni at 23:18│Comments(0)TrackBack(0)clip!改善の難点 

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