2005年06月04日

たかが“お茶汲み”、されど“お茶汲み”

あなたの職場には、女性社員(男性のケースはあまり聞きませんので)が男性社員にお茶出しのサービスをする慣習がありますか?
いわゆる“お茶汲み”というやつです。
最近では、女性の地位向上や業務効率化の観点からお茶汲みの慣習を止めた企業も多いかもしれません。
私が最初に入社した会社では、当時お茶汲みの慣習がありました。
入社初日に同じ部署の女性社員から言われたんです。
「竹内さん、よろしければマイカップをご用意ください。そしたら、次回からそのカップでお茶を入れてきますので」と。
その日は、会社の茶碗でお茶を入れてくれました。

当時は、初な社会人だったので、女性社員のお茶汲み業務がいいのか悪いのかなんて考えもしませんでした。
お茶を出される度に「どうもすみません」とか言って恐縮しながら、当たり前のこととしてお茶をすすっていました。
今だったら、お茶汲みの業務がありますなんて言おうもんなら、女性はその会社に入社しないかもしれませんね。
それこそ、女性の差別待遇ということで会社が訴えられるなんてこともあるのではないでしょうか。


ただまぁ、来客の際などは、女性社員がお茶出しをすることは多いかもしれませんね。
だって、印象的な面だけではありますが、男性社員がお茶を運んできたらお客さんにいい印象を与えないかもしれないし。
もっとも、それさえ最近では専用の機械が職場に導入されるのに伴い、男性でもどんどんお茶出しをしているケースもあると思います。
実際、前職は外資系企業でしが、カードを使って(紙コップ入りの)コーヒーを自分でお客さんに出していました。

私の場合は、自分がお茶を汲んでもらった経験と、機械を使って自分でお茶出しをした経験があるので、業務効率のうえからは絶対後者のほうがいいと思っています。
ほんというとね、回数は少ないのですが、過去に何度かポットのお湯でお茶を立てお客さんに出したこともあるんです、あー、もちろん私が、ですよ。
そのうちの1人だったか、2人だったかが怪訝な表情をしたのをかすかに覚えています。
「おや、この会社にはお客にお茶を出してくれる女性社員はいないのかな」って感じでしょうか。
実はいたんですけど、たまたまその女性が休みだったか離席中だったかで、私が急遽対応した記憶があります。

さきほど、最近お茶汲みをやっていない企業は多いかもしれないと書きましたが、ひょっとしたら歴史のある大企業だとか、中小零細のオーナー企業の中には、いまだに女性社員のお茶汲み業務が公然と行われているところもあるかもしれません。
そういう企業では、何といってもその風土が出来上がってしまっていますので、一担当者がお茶汲みの廃止を提案しても簡単には改善されないような気もします。

私はかつて、自分が(管理者として)担当した部署でお茶汲みの慣習を止めさせた経験があります。
当時、同じ職場にいた他の年輩同僚が、面と向かってそのこと(女性社員のお茶汲みの廃止)には反対しませんでしたが、私に何となく冷たい視線を送ってきたのを覚えています。
きっと、その人にとっては、女性のお茶汲みは当たり前であり、それも自分にとっては権威の象徴であったのでしょう。

私がお茶汲み業務を廃止したのは、「そのような行為が業務になっていること自体が時代錯誤」であったのと、なおかつ、少ない人員で多くの業務をこなさなければならなかったので、部下の稼動時間を他のもっと重要な業務に割きたかったのです。
あるビジネス書で読んだ記憶があるのですが、ある会社の社長は、来客時に秘書にお茶を入れさせるのは無駄だと考え、近くの喫茶店でお客さんと商談をしているのだとか。
タイトルで、「たかが“お茶汲み”、されど“お茶汲み”」と書きましたが、業務効率化の点でお茶汲みを廃止しようとする場合、担当者からの提案もさることながら、その職場の管理責任者や経営者の意識も重要です。
「お茶汲みなんてアホらしい、やってられっか」と言ってみたところで、組織風土によってはその慣習がそう簡単には変えられないこともあるというのが現実なのです。


kaizennooni at 21:13│Comments(0)TrackBack(0)clip!総務の改善 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔